快適な冷房・不快な冷房
2020.08.23住宅のお話
エアコンの風が直接人間に当たると次第に不快になり、
頭痛・肩こり・腰痛・冷え性のような症状「冷房病」を引き起こします。
暑い、涼しい環境の変化に体がついていけず、自律神経の失調をきたすといわれています。
全室冷房で人間に直接当たらない、穏やかな涼しい室内をつくれば、冷房病になりにくい環境になります。
各部屋にエアコンを設ける方法がありますが、メリットデメリットもあります。
すぐに冷えますが、設備費やメンテナンス費が設置台数分になります。
各部屋に通じる廊下や吹抜けに設ける方法もあります。
この場合、開放的な間取りやドア上に欄間を設けて、空気の移動を促すようにします。
夏場は常時運転して各部屋の温度を下げます。
暑くなった家全体を冷やすための時間はかかります。
しかし一度冷えれば、保冷状態を維持するだけになり調整し易い環境になります。
設置台数が減りますので、設備費やメンテナンス費も削減します。
壁に設置したエアコンだけではなく、
床下送風、・窓付近の床にガラリ(空気を循環させる穴)を
追加で設けることで床表面温度が低くなり、空気の流れをあまり感じなくすみます。