暖房エネルギー
2018.06.05住宅のお話
前回は総熱損失係数Qa値と熱損失係数Q値を取り上げました。
その続きとして、今回は暖房エネルギーです。
ここで問題です。
住宅床面積100㎡、Q値2.4W/㎡K、冬の外気温0℃の条件で、
室内を20℃に暖める場合、どれぐらいの暖房機があれば暖めることができるか?
考えてみましょう!
わからない方はそのまま続きを読んでみてください。
考え方はこうです。
広さ100㎡の住宅からは、Q値2.4×100㎡=240W/㎡ の熱が、温度差1℃あたり逃げてます。
言い換えると、温度差が1℃あれば240W/㎡の熱が外に逃げていることです。
ということは、
0℃を10℃暖めると(温度差が10℃)、240×10=2400W、
それが20℃であれば240×20=4800Wです。
4800Whぐらいの暖房機があれば、この住宅の室温20℃を保つことができます。
今回は、室内で過ごす人間が出す熱、TVなど家電製品類が出す熱を無視しています。
実際は、それらの熱を考慮すると
一般家庭の家電製品発熱量1時間あたり平均で約350W
人体発熱量1人あたり約60W
さっきの計算結果から、4800-350-60=4390
4390Wh程度の暖房器具が必要になります。
次回は、暖房エネルギーから暖房費を計算します!!