部屋の温度が家族の健康
2018.04.20住宅のお話
近所の猿賀神社や弘前公園では桜が開花していますね。
暖かい季節ですが、夜になると寒くなりませんか?
夜のみ暖房中のご家庭もありますが、部屋ごとの温度差はありませんか?
お客様と打合せで話題になることが、
リビングに比べて水まわり(洗面所・浴室・トイレ)が寒いことです。
寒いと言っても、かなり寒いのです。
外が寒ければ家も寒い。外が暑ければ家も暑い。
これが当たり前と思い込み、
不快な室温が健康に与える影響を、
ほとんどの方が認識されていないです。
健康と住環境で参考にしたい国がイギリス。
イギリス保健省の指針では住宅の室温が決められています。
冬の健康的な室温は21℃。
許容できる室温が18℃。
16℃未満では健康悪化のリスクが高くなります。
呼吸器系疾患、血圧上昇、心臓血管疾患リスク、低体温症リスク…。
日本の住環境を表す統計データがあります。
不慮の事故死亡数をまとめた 厚生労働省 人口動態統計 から、
この20年間で、家庭内事故数が増え続け、一方で交通事故が減少し続けて、
結果、家庭内事故数が上回った状態。
外より家の中が危険ということ。
要因は複数あります。
その中に「家の室温(寒さ・暑さ)」があります。
家の中でヒートショックや熱中症など…。
現在健康な方でも家に30年、40年以上の暮らしが続きます。
小さな子ども、パートナーのため、高齢に将来なることも含めて、
家族の健康を維持する家が幸せに繋がりますね。