浴室と脱衣所の環境
寒くて憂うつな、青森の冬もそろそろ終わりに近づいてきました。
日増しに暖かくなり、春が待ち遠しいです。
皆様、体調はいかがでしょうか?
先日、あるお客様の相談から、浴室・脱衣所について考えてみました。
(写真はお客様の浴室です。築30年程になります。)
まずは、
最近よく耳にする『ヒートショック』についてです。
①暖かい居間から、寒~い廊下・トイレ・脱衣所に移動し、
(その間、寒さで血圧が上昇↑)
②温かい湯船につかる
(温まる事で一気に血圧が下降↓)
③脱衣所で着替える
(再び血圧が上昇↑)
この血圧の変動により、血管に大きな負担がかかり、
心筋梗塞・脳梗塞・脳出血を発症するリスクが高まります。
また、入浴中はのぼせや失神・不整脈などを起こしやすく、
その事が急死の原因につながっています。
65歳以上の高齢者に多いとされていますが、年齢に限らず
働き盛り世代で生活習慣病(高血圧、脂質異常症、糖尿病など)のあるも方も
要注意です!
では、どのような対策をすればよいのか…
①脱衣所、浴室は暖房で暖かくする。
暖房がない場合は、湯船の蓋を開ける、浴室にシャワーをかけて温める。
湯船の温度設定は41度以内にする。
②入浴時間は冷え込む早朝や夜中は避けて、家族に一声かける。
高齢の方では、気を失っていないか、5分おきに様子を見に行く。
万が一、気を失っていた場合は、水を吸い込まないように湯船の栓を抜く。
無理に浴槽から体を引き上げようとすると大変危険です。
③運動直後、雪かきの後などは入浴を控える。
寒さ+運動でダブルで血圧上昇↑します。高血圧症の方はトリプルで上昇↑(;´Д`)
④飲酒後の入浴は控える。
飲酒により血管が広がる+入浴でダブル血圧下降↓します。
日頃の対策も大変重要ですが、
”①の温度環境を整える”
なかなか難しいものです…。
まだまだ寒いので、私も脱衣所に暖房器具を準備しようかと検討中です。
『でも、やっぱり安心して あずましく湯さ入りたいなぁ~』という方へ。
最近のユニットバスは、壁・天井・床・浴槽に断熱材を貼って、
暖かくなっています。
さらに、
脱衣所に断熱リフォームも同時に施せば、居間→脱衣所→浴室の温度差が軽減されます。
あずましい湯の時間を希望する方は、ご検討してください。