青森県の平川市は
最低気温が-17.2℃(2018年2月2日)、
隣の弘前市でも
最低気温は‐16.2℃(1978年2月17日)
と冬の寒さは極めて厳しい地域です。
断熱・気密性能が低い住宅で暮らしていると、ストーブの近く以外は寒い、特にお風呂、玄関、寝室などの寒さを実感されることもあるかと思います。また灯油などの暖房費負担、窓や壁などの結露やカビなどに悩まされている方もいるかと思います。
小野住建も、積雪寒冷地、青森県平川市の工務店として、住宅を「暖かく、省エネにしてほしい」というお客様の要望と長年向き合ってきました。そして小野住建の最大の特長も、この「高断熱高気密」にあると思います。
青森県弘前市 K邸のお客様の声
青森県弘前市在住のKさんは、建設資材販売などのお仕事をしているので青森県内の住宅会社の特徴、実力などを詳しく知っています。そのKさんが我が家を建てる際、指名したのが弘前市の隣町・平川市の工務店・小野住建でした。
Kさま 以前は弘前市内の賃貸住宅に住んでいたのですが、子どもが成長してきて子育て環境を良くしたいという思いと、家が寒いという点を何とかしたいと思ったのがきっかけです。
断熱・気密性能は、小野住建さんにお任せすれば間違いないと思います。外壁の軸間にグラスウールを105ミリ充填断熱し、さらに60ミリのカーボン入り高性能断熱材「ラムダボード」を付加断熱、屋根は高性能グラウスール 300mmを施工していただきました。寒さ厳しい青森でも十分な断熱性能です。
また気密性能は大工さんなど職人さんの知識・技術が重要な部分ですが、大工出身の小野社長の指導のもと、専属の大工さんたちが妥協のない丁寧な施工をしてくれています。
実際、この家で3度、冬を過ごしましたが十分暖かいです。この家はオール電化なので、照明や家電、調理、暖房などは全て電気を使用していますが、1月2月など、一番寒い時期でも電気代が3万円程度で済みます。夏場は1万円程度なので、光熱費負担は年間で20万円を少し超える程度で済みました。
弘前は夏は35℃を超えることもありますし、冬はマイナス6℃以下にもなります。四季がはっきりしていて、自然も豊か、冬はスキーも楽しめるのは弘前の魅力でもありますが、暑さ、寒さは厳しい面もあります。
でもこの家は、室温はどの部屋も、どの時間帯でも25℃からせいぜい1℃前後しか違わない温度になっています。暖房機は視界に入るところにはありませんし、温度調整も家全体で自動なので、普段、暖房や冷房、家の寒さや暑さを意識することなく快適に過ごしています。
積雪寒冷地青森の住宅会社、そして大工も、1970年代は、外壁廻りの断熱は50ミリ程度の断熱材を貼っただけ。気密や気流止めなどという考え方も知らない、というような状態でした。
小野住建代表の小野照文が、高断熱高気密に取り組み始めたきっかけは、1970年頃、出稼ぎで全国大手ハウスメーカーの住宅施工現場で、壁の内側を気密シートで囲う施工を経験したことに始まります。
今思えば低いレベルの気密施工ではありましたが、この断熱・気密施工にきちんと取り組めば、地元青森のお客様の期待に応えられる良い家を建てられるのではないかと考えました。私が20歳の頃です。
その後、建材店からの情報で、新住協(代表理事:室蘭工業大学鎌田紀彦名誉教授)という団体が、北海道などで取り組んでいる高断熱高気密住宅の技術を教えてくれるということを知り、勉強会などに参加するようになりました。
断熱材をむらなく、隙間なく、均一に施工する。気密シートをテープで丁寧に、隙間なくつなぐ。電気の配線や、窓の周囲など、断熱や気密の弱点になりやすい部位に関しては特に入念に施工する必要があります。
正しい断熱・気密施工の理屈・手順を学び、断熱気密の部材を購入し、大工である自分がまず現場でトライし、ある程度ノウハウを身に着けると、社内の大工にもやり方を教えて、一つひとつ実践していきました。
新住協の鎌田先生の解説も何度も聞きました。十和田の平野商事さん、弘前の桜庭工務店さん、蓬田村の小松工務店さんなど、青森の新住協会員は、競争相手、競合企業という意識ではなく、断熱気密性能を高める同じ志を持った仲間として、お互いにノウハウを共有しあいました。
以前、青森に大規模な地震が発生し、数日に及ぶ停電が発生したことがあります。その当時、小野住建で家をたてていただいたお客様が「停電でストーブを4日くらい焚かなくても寒くなかった」と地域の方に話していただいたことがありました。また地元の造園店さんのご自宅をリフォームさせていただいた際も、家が暖かいから子どもたちが薄着で家の中で過ごせている、という話を地元の方々にしてくれたり。こうしたОB建て主さまの「小野住建の家は暖かい」という評判が広がったのは大変ありがたいことです。
当時の大工にとっては、断熱気密施工というのは、今までの墨付け、造作など大工に求められるスキルとは全く違う、大工仕事とは思えないような新たな手間が加わったような感じだったと思います。
多くの住宅会社やフリーの大工さんたちには、抵抗感もあったのか、なかなか浸透しませんでしたが、小野住建はまず代表の自分が率先してやってみたし、気密の欠損、雨水の侵入リスクなども踏まえた丁寧な施工が必要であることを大工たちに説明し、厳しく指導も行いました。
そうすることにより、徐々に断熱・気密施工のノウハウが身についていき、今では、大工自身が断熱・気密施工の重要性、そして特に重点的に注意すべき箇所などを理解し、お互いに厳しくチェックしあい、高断熱高気密住宅を全ての家で実現できるようになりました。
最近では、夏の猛暑も増えています。断熱気密性能を高めるために、腕の良い大工を起用し、付加断熱などで断熱強化を図ると、冬暖かいだけでなく、夏も涼しく快適な住まいが実現しやすくなります。
これまで小野住建が、特に宣伝広告などを行わなくても、地元の方々から新築住宅、住宅リフォームのお仕事を途切れることなくいただいてこれたのは、地域のご縁と、この高断熱高気密で暖かく省エネ、快適な住まいづくりをできてきたからだと思っています。
小野住建の強み
- 1 | 大工出身社長が大工育成を徹底
- 2 | 高断熱高気密で省エネ住宅づくり
- 3 | 無垢材、自然素材で造作の提案
- 4 | 地域密着の工務店経営
- 5 | 2代目 小野裕之の家づくりとは?
- 6 | 小野住建のこれからの家づくり